はい 背景きたねー
比較するのは
・タミヤセメント(流し込みタイプ)
・タミヤセメント(流し込みタイプ)速乾
・クレオス Mr.セメントS
・クレオス Mr.セメントSP
・クレオス Mr.セメントSPB
・クレオス Mr.セメント・リモネン系(流し込みタイプ)
の6つです
ともかくまあ行ってみよう
タミヤセメント(流し込みタイプ)
・いいところ
十分な接着力がありながら、乾燥が遅い 結果として凹みのある箇所では普通の接着剤としても使える 使う前に筆が乾く心配もない
ついている筆が細いのでコントロールしやすい
塗装した面でもある程度強く接着できる
蓋が片手でも開けやすい これ結構重要なポイントだと思う
・わるいところ
若干高い(324円)
流し込み接着剤としては乾燥が遅い部類
匂いは今回挙げるものの中ではマイルドだが、それでもわりかしキツイ 夕食前の食卓では使えんね
・結論
一本で塗るタイプから流し込みまで一通りカバーするオールラウンダーな接着剤
自分がもしこの先1種類しか流し込み接着剤を使えないというならコレを選ぶくらい何でも出来る
何でも出来るが、乾燥速度が若干遅いのは確かにデメリットなので、後述の接着剤を1本持っとくと便利だと思います
タミヤセメント(流し込みタイプ)速乾
・いいところ
乾燥が早い
筆の接着剤持ちが良い
ついている筆が細いのでコントロールしやすい
蓋が片手でも開けやすい
・わるいところ
若干高い(367円)
使い方もあるかもしれないが、毛細管現象の働きが強く、テンションのかかっているパーツやひび割れたパーツに使うと割れることがある
速乾ということもあり、タミヤ流し込みのように接着面に塗る使い方はできなくなった
匂いが強烈 匂い自体はプラバルーンの匂いといえばわかりますかね 酢酸エチルって成分が共通して含まれているのでそんな匂いがします 結構キツイです
揮発が早く、ビンのフタが広いので、蓋の閉め忘れでどんどん中身が減っていく 2.3日放置したら半分くらい無くなってるかも
・結論
筆のコントロールはしやすく、「速乾」の名前に恥じない乾燥速度の早さを持っているものの、ガンプラの関節部分や、常に力のかかる部分(輪に棒を通すような部分など)での働きは微妙
選択肢としてはありだがこれ1本で全てまかなおうとするのは危険が高い印象を受ける
タミヤの流し込みユーザーなら持ってて損はない一本 ただし小さいパーツなどでの利用は慎重に!
クレオス Mr.セメントS
・いいところ
タミヤと比べるとちょっと安い(270円)、接着力が強力
乾燥は割と早め 窪みに塗ってもすぐ乾くのでタミヤの流し込みのようには使えないが、その分作業は早く進む
・わるいところ
クレオス全般に言えることだが筆が太すぎてコントロール不能、筆が短くて1/3程度まで減ると筆が接着剤に届かなくなって使いづらくなる
それと蓋が細いので片手だと開けにくい
匂いはキツめ ただし後述のSPよりはマシ
・結論
後述のMr.セメントSPが出てきて立ち位置があやふやになった感がある一本
ただ、接着力は強く、乾燥も割と早く、これといった悪いところもないと高い所でバランスが取れている 更に気持ち程度安いので最初の一本にちょうどいいかもしれない
クレオス Mr.セメントSP
・いいところ
乾燥時間がとても早い
接着力も全く問題ないレベルである
・わるいところ
乾燥が早すぎて接着面に辿り着く前に筆が乾くことがある
匂いが強烈
・結論
プラモデル用接着剤の新定番登場
流し込み接着剤としてはコレ1本持っておけばとりあえずなんとかなる
ただ乾くのが早すぎて苛立つこともなくはないのでその辺は使ってみて判断しよう!(丸投げ)
クレオス Mr.セメントSPB
・いいところ
Mr.セメントSPの良いところは全て引き継いでいる上で
接着剤そのものに色がついているのでちゃんと接着部分に接着剤が流れていっているか、流しそこねはないか等が一目瞭然 爪と指の間に流れていく光景もバッチリ!
・わるいところ
当然だが接着面がすべて黒くなるので、未塗装でも見栄えするガンプラやPLAMAX等のフィギュア・アニメモデルには全く向いていない 基本的に全塗装することが前提の接着剤
いいところと同様Mr.セメントSPのわるいところをすべて引き継いでいる
気持ち程度セメントSPより高い(345円)
・結論
塗装前提であれば1.2を争うほど優秀な接着剤 ただし塗装しない、またはサフレスで塗装しようとした場合真っ先に選択肢から消える接着剤でもある
コレ一本では生きていけない接着剤と言えるので、他の接着剤のサブにどうぞ
クレオス Mr.セメント・リモネン系(流し込みタイプ)
・いいところ
柑橘系のいい匂いがするので子供がいても安心
別用途で使える
溶剤を使ってるとは思えない匂いなのにちゃんと接着剤として使える
・わるいところ
乾燥時間がべらぼうに長い
接着力も弱い
入手性も悪い クレオスの瓶版は販売終了したっぽい ホームページだとペンタイプに置き換わっていました タミヤのリモネン系もヨドバシではほぼ全ての店で在庫なしになってるので入手困難かも
・結論
鋳造表現に使えます 表現したい場所に流し込み接着剤をベタ塗りして、少し待ってプラ表面を溶かした後、歯ブラシ等のブラシで叩くといけます お手軽!
接着剤としてはまあうん…かなり厳しいですね…
匂いが良いという1点突破タイプ、どうしても模型を作りたいけど家族の目が痛い…って人とか、キツイ溶剤の匂いが全く駄目って人くらいにしかおすすめできない
以上6つの接着剤見てみましたが、自分のおすすめは
・タミヤセメント(流し込みタイプ)
・クレオス Mr.セメントSP
・クレオス Mr.セメントSPB
の3本です 細かい場所や流し込みが出来ない場所、塗装済みの箇所にはタミヤ、そうでない所はクレオスSP、合わせ目消しが必要な箇所はクレオスSPBと言った感じに使い分けると便利だと思います
それではまた次回 バイバイキ~ン
※タミヤ流し込み接着剤速乾の瓶に「エラストマー樹脂(戦車の履帯など)の接着には使用しないでください」との記載があります ドラゴンのDS履帯や以前のファインモールドの塗装可能なベルト履帯は危ないかもしれないですね
転じて成分の似たクレオスのMr.セメントS、SP、SPBも、上で挙げたベルト履帯は危ないかもしれないです じゃあリモネンやタミヤ流し込みなら大丈夫とも言えないのでおとなしく一般的な接着剤か…ホチキスでつなげましょ!楽ちんだし強度出るし…ね!
2019/03/26追記
おまけ グッドスマイルレーシング 強力溶着剤
試してみようと思ったんですが、クレオスMr.セメントSPの瓶に入れて一晩置いておいたら筆がこう完全に終わったので未検証です
接着剤のキツイ溶剤に耐える筆をこうも駄目にするほどエグい溶剤使ってるみたいなので、扱いには注意が必要ですね
結局移し替え用途としても微妙なんであんまり良い評価は出来ないですね…