ヒメニウムが足りない

色々やりたい

今週見た映画

という表題にすればジョーカーがよくわかんなかったっすっていう評価をしても叩かれないだろうという配慮

ということで今週見た映画のレビューです ネタバレ注意!

おしながき

・ジョーカー

バットマン(1966年版)

・BLACK FOX

・ディザスター・アーティスト

 

・ジョーカー

劇場(1200円+ポップコーンセット)

じょーけーる!(フランス語)

様々な問題を抱えるアーサー・フレックという男が大悪党ジョーカーとして覚醒していくまでを描いた映画

自分のバットマン知識はバットマンティム・バートン版)、ダークナイトのジョーカー出てるやつとミスター・フリーズの逆襲を見てる程度です どれも見たのが結構前なので平等によく覚えてないです バットクレジットカードはよく覚えてる

簡単に言うとイヤーな映画って感じ つまらないとか駄作とかそういう意味ではなく、完成度は高いがすごくイヤーな感じ

嫌さがすごく生々しい 実際に起こり得そうで辛い 実際見た後なんかメンタルの調子が悪くなった 寝たら治ったけど

ありきたりな表現だけど自分にもあり得る出来事ですからね いや別に親に虐待受けてたわけじゃないけどさ 人に騙されたりとかさ

ほんと重たい映画ですよ 劇伴も重たいし出てくる事情がだいたい重たい 見てて辛いね

 

完全に個人的な意見なんですが、ジョーカーという悪役にもっと尺を割いてほしかったかなと メンタルアレマンとしてはアーサーはあんまり長い間見てたい人間ではなかったし、どうせならさっさと爆発してしまってパーッとお祭り騒ぎしてる所を見たかったかなって せっかくR-15なんだからさ!

どうでもいいけどジョーカーの走り方好き

もっとどうでもいいけど字幕:戸田奈津子じゃなくてよかった

  

バットマン(1966年版)

アマプラ(300円)

~このレビューを勇敢なイルカに捧ぐ~

アメコミのヒーローバットマンの活躍を描いた映画

これを見て俺のジョーカーが完了する

最初の感謝とか告げる所で「バカバカしい」という単語が飛び出し不安感が強まる

最初のシークエンスはまずまずかっこいいが「バットはしご」が出てきたあたりからきな臭くなる

そしてサメに噛まれて情けなくパンチで応戦するバットマンを見て悟る これはギャグ映画だと

その後もバットサメ撃退スプレーだの(バットクジラ撃退スプレーとかもある)なぜか爆発するサメだの(一応無理やりな理由づけはある)出てきて爆笑というか失笑というか…

バットマンゴッサムシティの人気者だったりして今のバットマンとは一体…と思うシーンも多い よくあそこまで変われたな

バットマンは名探偵らしいが今作の推理は驚愕のガバガバ推理 ミルキィホームズが稀代の名探偵に思えるほど意味不明

更に驚愕なのが現代ではあり得ないほどのご都合主義 下の動画で紹介されているが「ベルトがブイにくっついて離れない!そして前から魚雷が!」というすでにツッコミどころ満載なピンチの結末が「勇敢なイルカが身を挺して助けてくれた!」ですもの イルカを助けたみたいな伏線?ねーよ?

見せ場の戦闘シーンはバンバンカブームでなんかしらんけど効果音が画面に出てくる

ツッコミどころ満載でジョーカーで曇った気分がだいぶ晴れた 戦闘シーンもけっこう激しいし工夫が凝らされていて見ていて飽きない

ツッコミ入れるという前提で飽きない映画です 間違っても最近のバットマン系の真面目さは期待するなよ

この映画を考えればミスター・フリーズの逆襲もそんなに的外れな映画ではなかった気がするぞ やってることは大差ないからな まあバット乳首とバット尻はないけど…

 

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この動画の後半でこの映画が紹介されてます

 

・BLACK FOX

劇場(1300円)

親を殺された娘の復讐劇(モロにネタバレである)

ジョーカーと一つだけ共通点がある 主人公が映画タイトルの名前を得るまでを描いたストーリーだということ

正直全然知らなかった 天体のメソッド17話を見るついでに制作会社(Studio 3Hz)のホームページ行った時初めて知ったとかそういうレベル

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制作会社くらいしか関係ないけどみんなも見よう!天体のメソッド

先に総論言っとくととてもまともで現代的な復讐劇 最後復讐相手が別に死なないってあたりも大変にイマドキでまともな復讐劇 個人的には傷追い人世代だからキル・エム・オールなんですがね 復讐相手一人無傷で残ってるんですがね 続きやらないと倒せないよ?どうするの?

アクションはかなり激しく気持ちよく動く アクション好きは見て損はないと思う

個人的にジャージとタイツのメーンヒロインの服装は好みですね ポニテだし 戸松キャラもボーイッシュでまずまずいい感じ メガネの芋っぽさも嫌いじゃない とりあえずキャラクター関係で減点はない 意外とみんな胸あるよね

スタッフロールが全部英語でスタッフの名前を全く追えなかったのはマイナス 洋画かぶれも悪くないがこれはいただけませんな

 

こういう高水準でまとまってる作品って言うこと無いんだよな 困るな

まあなんか明らかに続編意識してる感じですから作って欲しいですね でも続編作れそうな流れにしておいて作らないってのも意識してるであろうハリウッド映画っぽさだからな…難しいな…

既視感があるって言ったら怒られるだろうけどそれくらい王道なストーリーを高水準でまとめたアニメ映画です おすすめ! 

 

・ディザスター・アーティスト

ネトフリ(1ヶ月無料視聴期間でタダ)

アメリカのカルト映画(駄作ともいう)、The Roomの制作過程を描いた映画

元ネタについてはこちらが分かりやすいかと思う

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とはいうけど俺のThe Room知識はこの動画が9割 あとはWikipediaという ほら日本語字幕で配信されてないし…

しょっぱなから一般客の絶賛コメントから始まって一瞬見る映画を間違ったかと思ったが大丈夫

謎の金持ちトミー・ウェサウと若手俳優グレッグ・セステロの友情を描いた映画 といっても嘘ではないと思う 友情は一つのテーマになっている

トミーはとんでもなく演技が下手だし性格にも難ありだが不思議とちょっとだけ魅力を感じる

主人公が変わり者って考えたらジョーカーだね とりあえず今回見た映画はすべて何かしらジョーカーにつながってるという認識でいいね

変わり者すぎて周りから理解されなくて本人が絶望するってのもジョーカー的だね 似てる似てる

全体的な流れは割とティム・バートン監督の「エド・ウッド」に似てる気がします 問題はあれど熱意を持って映画を作るというアウトラインは同じ印象 まあこっちは演技やディレクションに多大な問題があるんだけど おぉはぁいマーク

それで映画が始まる所で終わっていれば本当にエド・ウッドだったけどこっちは映画上映まで進める 上映序盤の気まずさったらないぞ

落ちは明らかに嘲笑され、自作をコメディと認めるトミーといった感じで割と辛めだが本人も案外ノリノリっぽいしまあいいのか…

最後にはオリジナルとこの映画の名シーン比較が付いています お得! 見比べてみると完成度の高さがわかるが本物の狂気には敵わないこともわかる

コメディというにはシリアスパートが多い印象で、案外まともに見れる映画 The Roomの話も中盤からだしね

面白い映画ですよ 今回の4本で言えば一番の当たりかな

Netflixで配信されてるので入ってる人はぜひ見てみてくださいね

 

どうでもいい話:この映画を見たきっかけはバンドリの今井リサさんに突然弟が生えてきたというニュースで界隈が荒れてたのを見て↓を思い出したからです

www.youtube.com

ね?リサがオタクたちを引き裂いたみたいな感じだし

 

結論いうと全部ジョーカー もう一回見たい度合いでいうと色々な観点からジョーカーは一番下なんですが、影響力は一番上のようですね

どうでもいいけどコメディの方が文字数書けるね ツッコミどころが多いって大切よ

それでは勇敢なイルカの冥福を祈りつつ筆を置きたいと思います ご清聴ありがとうございました